今井眼科、藤井寺駅、藤ヶ丘、眼科一般、小児眼科、夜7時まで診療、コンタクト、女医今井眼科

オルソケラトロジー

オルソケラトロジーとは

通常のコンタクトレンズとは異なり、寝ている間(夜間)装用し起床時(日中)外して使用する特殊なコンタクトレンズを装用し角膜の形状を平坦化して、近視乱視を矯正する治療法です。
2002年に初めてアメリカのFDA(米国食品医薬品局)で認可され、現在ではヨーロッパ、日本(2009年厚生労働省承認)含むアジア、オセアニアでも認可されている治療法です。
 
朝起きてレンズを外した後も一定時間角膜の形が保持され昼間コンタクトレンズやメガネを装用せずに裸眼で生活することが可能です。
 

オルソケラトロジーによる近視矯正のしくみ

オルソケラトロジーレンズを外した後の角膜の形状

こんな方におすすめ!(オルソケラトロジーのメリットより)

  • ① 日中にメガネやコンタクトレンズをできればしたくない方
  • ② 裸眼でスポーツを楽しみたい方(水泳などの水中スポーツ、またサッカーやバレエなどいろんな運動時にメガネ・コンタクト装用で困難を感じている)
  • ③ レーシック、ICLなどの手術治療に不安や抵抗がある方(オルソケラトロジーはレンズ装用を中止して約1か月後には角膜は元の状態に戻ります)
  • ④ 花粉症や緑内障などの眼疾患で日中に目薬を多数点眼する方
  • ⑤ 近視進行抑制希望の方
    近年、オルソケラトロジーレンズの近視進行抑制効果について注目され様々な研究が国内外で行われ、その眼軸長伸長抑制効果※1※2また安全性に問題がなかったこと※3が確認発表されています。そのため欧米や中国を中心に未成年者に対して近視進行抑制を目的として積極的に処方されつつあります。今後は日本でもオルソケラトロジー普及は進むと思われます。
(参考文献)
※1Guan, M., et al., Int Ophthalmol, 2020
※2Hiraoka, T., et al., Invest Ophthalmol Vis Sci, 2012
※3Hiraoka, T., et al., Ophthalmic Physiol Opt, 2018

当院での治療対象者

原則、20歳以上の軽度から中等度の近視の方
ただし、20歳未満でも小学校高学年~保護者の同伴と同意、協力が得られる場合は対象
睡眠時間6時間以上(それ以下では近視矯正効果が得られにくい)確保できる方
重篤な角膜疾患(強度乱視や強度不正乱視も含む)や角膜手術の既往がない方
自己免疫疾患、糖尿病の無い方、現在妊娠中や授乳中ではない女性

 
最終判断は、適応検査やカウンセリング後に決定

 

当院で使用のオルソケラトロジーレンズ
メニコンオルソK(角膜矯正用コンタクトレンズ)高度管理医療機器(クラスⅢ)

 
詳しくは、メニコンオルソケラトロジー(https://www.menicon.co.jp/ortho/#1

オルソケラトロジーのデメリット

毎日就眠時装用が必要。
治療開始直後は視力が変動し、安定した効果がでるのに約1か月程度(個人差あり)かかります。
夜間や暗いところでは光がにじんで見えたり、まぶしかったりすることがあります(ハロー・グレア現象)。
安全に適切な治療を行うための毎日のコンタクトレンズのケアと定期的な検診が必要。
通常のコンタクトレンズと同じようにレンズが直接眼に触れるためアレルギー性結膜炎や適切にレンズケアを行わないと重篤な角膜感染症が起きる可能性があります。
オルソケラトロジー診療に関する検査・診察は保険対象外、完全自由診療です。

 

他の矯正方法との比較
  長所 短所
 眼鏡 ・手軽にかかえたりはずしたりできる
・手入れが簡単である
・激しい運動には不向き
・レンズがくもったり、視野が狭くなったりする
コンタクトレンズ ・強い近視や乱視・遠視でも矯正できる
・容姿に影響を与えずに使える
・眼鏡に比べると手軽にはつけはずしできない
・ゴーグルなしで水泳には使えない
オルソケラトロジーレンズ ・日中は裸眼で過ごせる
・中止すれば2週間程度で元の角膜状態に戻る
・夜間に継続してレンズを装着しなくてはならない
・強度近視や乱視・遠視は矯正できない
レーシック ・常に裸眼で過ごせる
・ケアの手間や追加費用がかからない
・外科手術が必要で、元の角膜状態には戻せない
・18歳以上でないと手術を、受けられない

※上記は一例です。

オルソケラトロジー診療の流れと費用

まずは診療時間内にお電話か受付でオルソケラトロジー適応検査の予約をお取りください。
適応検査にあたり、事前にソフトコンタクトレンズは約3日、トーリックは約1週間 、ハードコンタクトレンズは約2週間外した状態で受けていただく必要があります。
適応検査以降は保険対象外、自費診療扱いとなります。
医療費控除の申請が可能です。(当院から発行した領収書は大切に保管して下さい。再発行は致しません)
詳しくは、国税庁の公式サイト(https://www.nta.go.jp/)をご確認ください。
1-4の費用につきましては、すべて現金一括払いでのお支払いになります。

 

1. 適応検査&トライアル装用:11,000円

 
オルソケラトロジーレンズ装用に適している・可能な眼の状態かを知るための眼の検査と医師による診察とカウンセリングを行い、適応か否か判断を致します。(未成年者の場合は保護者の同伴が必要)
特に問題がなければ、院内にあるレンズのトライアル装用をしてもらい体験・短時間ですが効果を体感していただきます。
所要時間約60~90分(1~2回)

2. お試し装用1か月間:片眼27,500円 両眼55,000円

 
治療用専用レンズを最長1か月間お試し装用いただけます。
1か月間のレンズ使用料と定期検査費用、初回約1か月相当のコンタクトケア用品含む
お試し装用に満足されず中止する場合は、必ず専用レンズ返却の上ご返金致します。
(レンズ返却の無い場合は返金できません)

お気軽にお試しください。

3. オルソケラトロジー治療継続(本治療へ)の決定:初年度110,000円

 
治療継続している間は眼科専門医の指示のもと定期検査(3か月毎)を行います。
1年間の定期検査費用含む
専用レンズの破損交換保証(装用開始から1年以内、片眼につき1枚限り)
専用レンズの処方交換保証(装用開始から3か月以内、片眼につき1枚限り)
★その他、目薬やケア用品など別途費用が必要
★レンズの紛失、2回目以降買い替え33,000円/枚

4. 2年目以降の治療費用:22,000円/年

 
3か月毎の定期検査代、診療費含む

 

動画で見るオルソケラトロジー